つづき
まあ、そんな感じのストーリーなんですが、これがえらい面白いのです。ダビデの心臓の頃と比べたら、作者の成長がよくわかります。
この作品の最大の魅力はリネア様。なにせ、まともにジグをみようともしない貴族ばかりの城の中、唯一優しくしてくれた侍女を階段から突き落として下半身不随にして仕事をできなくしたり、ジグの古巣のスラム街に兄弟分が残っており、ジグが彼らに思いを馳せていると知るや否や村ごと燃やして消し去るや。
いや、おっとろしい人やでホンマ。でもそんなリネア様が大好きな末期がスズキヒサシスレにはいっぱい。このダメ人間どもめ!
ファンタジーとしても中々味わいがあるので、オススメです。
影の皇子
(2006/07)
スズキ ヒサシ
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