*[管理・報告]2008年総評2009年抱負
  さて、2008年も色々ありました。
 この一年を振り返り、一言で表すとすれば、それは「出会い」だったんじゃないかなあ……と。
 今年四月、暇な時間が出来たので姫さんの「言之葉奇族」に参加(そういや姫さん、HP再開というか活動再開とかはいつですかー?)し言村さんと知り合う。
 創作系の部活(AoC部、麻雀部になってる気がしなくもない)に入り、猫又、ACME、YuGu、華星雲から鳥乃巣や純くらさんなどとの交流を深める。
 夏コミにて「未来福音」を買う際に「東方地霊殿」片手に最後尾をスタッフに訊いていたイリアスさんと出会う。
 夏が終わり、帰省したほとんど直後に言村さんが回廊オフとして大阪に入国。その際に秋山真琴さんとも初顔合わせ。
 冬コミに受かったことで、同人誌作成。その際に絵師として銀子さんのピクシブ絵にほれ込みコンタクト。二週間ほど前に神戸は冬木の舞台めぐりしつつ顔合わせ。
 冬コミでは型月列で並ぶ際、三日目評論系で参加していたテツさんと談笑しつつ、今年最後のサプライズな邂逅も待ち受けていた(誰かはコミケレポを参照に)。

 ここまで、全部創作に関わってる人なんですよね。
(ウチの部活の連中はあんまりですが)みなさんとの出会いや、それを通じて知ったものというのは、本当にいい刺激になったと思います。

 出会いというのは人だけでなく、例えば作品ですと、
冲方つながりで「蒼穹のファフナー」一気視聴
・「コードギアス 反逆のルルーシュ」一期を一日で視聴。数日かけてR2も全部(ちょうど最終回前後の時期だった)
・ジャンプ新連載で「トリコ」「ぬらりひょんの孫」「バクマン」がヒット。ハンターも2008年は何気に20回連載されており、実は三週に一週は掲載されてるペースになるわけです(この作品に関してはその数え方をするのは非常に間違いな気がしますが)
・「劇場版空の境界」も大阪では2008年公開。夏コミでは「未来福音」も頒布され、大いに盛り上がりました。
・現在プレイ中のペルソナ4にしてもというか、ペルソナ自体が今年初の出会い。夏からではあるのですが、冬には雪子とりせちー同人を買い込みました。
・小説ですと「とある飛空士への追憶」や、月間杉井光で新シリーズが三つ。完結が一つ、そして続刊? が一つと恐ろしい動きを。というか、六ヶ月連続刊行、一ヶ月おいて四ヶ月連続確定(三月以降は未定)って化け物か。また、ここ二三ヶ月の話ですが日本SFにハマっています。伊藤計劃とか、小川一水とか。円城塔野尻抱介にも手を出したい。とりあえず伊藤計劃の「ハーモニー」を読了してから。あと東京遠征一日前に購入したマリみて「ハローグッバイ」も読書的には最優先。サイン会にもバッチリ行きます。その翌日は成人式ですよ。アホかと。

 とりあえず、こんなものでしょうか。
「出会い」ではなくとも、ヘルシング堂々完結。さよならピアノソナタ完結。皇国の守護者完結と色々惜しいものが終わってしまいました。
 去年は抜けてしまいましたが、恒例的にランキングめいたものでもやってみましょうか。

 2008年アニメベスト3
一位 空の境界
二位 コードギアス 反逆のルルーシュ
三位 かんなぎ

 今年はそこそこ観た気がしますが、ここ三年ほどアニメを観る習慣が微妙に失われてる気がします。というか、深夜の時間はパソコン使う時間に比重を置いているというか。
 そんな中でも取り分けー、といったモノを。他にもファフナーブラクラなどがあるわけですが、ありゃ「今年初出」じゃないよなあ、と。このシリーズは毎回、なるべく今年初モノを選びたい、と思っているので。
 あー、でも『攻殻機動隊』は二位に入れたい。繰り下げでもいいっ。かんなぎ落ちるけど。
 個別に。

 一位、らっきょ。
 いやあ、本当に良かったです。トレカの裏にしろ、『アニメスタッフが本気の愛を込めた』というのがこれ以上に伝わってくる作品というのを、俺は知りません。
二回以上劇場に観に行く、という経験を初めてしました。十一月頭にあった時系列公開にもわざわざ行ったからなあ。
 ちなみにあの時の質問コーナーで「六章の尺はどれくらいでしょう?」と質問したのは俺だったりします。
 その六章についての感想はコミケレポの方に。

二位、ルル山さん。
 オリジナルアニメで、もうウン十人と魅力的なキャラクターが動き回り、毎回毎回、視聴者を飽きさせないテンポと大きく揺れ動く展開でずっと楽しませてくれた作品だったと思います。
 あのラストの展開。わかっちゃいるのですが、やはり何度観ても目頭から熱いものが。
 ルル山の思惑通り、確かに世界は一時的に平和へと向かいました。
 ルル山は最善の方法を選んだとは思います。ですが、それは果たして最良であったのか。
 自分は、ノーなんですよね。
 たとえどんなに冴えたやり方であろうと、誰かの犠牲の上に成り立った平和は本当の平和なんかじゃない。
 あの世界の人間には一部しか分かってないことでも、われわれ視聴者はルル山の真意を知っている。
 アレは権力に溺れた王が正義の味方に殺されて世界に平和が戻ったハッピーエンド……なんていう三文芝居だということを。
 それは手っ取り早いかもしれないけれど、しかし一番冴えないやり方なんだと、俺は思うわけで。
 そんな中、このウェブ漫画はかなり好きなIF最終回だったりします。

R.R.-Rebellion&Requiem-

 あと、24話のコレも好き。

「お兄様は悪魔ですっ!」

 バカすぎるwww

 三位
 かんなぎ
 コレも短いながら毎回楽しく観れたんじゃあないかと。
 まだ最終回を観れてませんが、色々と小ネタを仕込みつつ、活き活きとしていた印象。

 番外編
 攻殻機動隊SAC
 もっと早くに観ておけば良かった……!
 何この面白い作品……! 四期は!? 四期やらないの!? もう、観れ。観れとしか!

 あと、喰霊も面白かったそうで。
 自分はマンガの一巻を初版で買い、二巻も初版で買って「なんか伸びしろがないなー」とそこで購入を止めたのですが、アニメの方は色々凄かったそうで。
 クッソー、その内観れる機会を作って観たいと思います。

2008年ゲームベスト3

一位 メタルギアソリッド
一位 428〜封鎖された渋谷で〜
三位 うたわれるもの〜散り行くものへの子守唄〜

 ゲームとしてはプレイしてる数が少ない。エロゲ含めると、リトバスEXが三位に入るあたりで、四位にコンチェルトノートかしら。
 まだプレイ途中ですが、それでも四位に食い込む楽しさがあるペルソナ4も素晴らしい。
 そういや、リメイクスターオーシャンをプレイしたのも今年だったなあ……。結局、低レベルクリアとか含めて三週はしたけど、正直あんまり面白くなかった。2はやっぱり面白かった。けど、ありゃ移植なんで除外。六年前に戻ってください。

 一位、MGS。
 映画のようなゲーム、という触れ込みに、FFのようなムービーゲーなら最初から映像で出せばいいのに……とか思っていた時期が俺にもありました。
 が、実際プレイしてみると、もう「売れない理由が分からない」くらい、作りこみがすごかった。特に3。あのラストは卑怯なほどの感動。
 今年発売された4も、あれだけの伏線をすべて回収しきり、堂々と大団円をもたらしました。ゲームにおいて、らっきょ映画と同様「愛の篭もった本気作品」という意味ではトップに飾れると思います。
 オールタイムベストゲームとしても十指に入る一品です。

 一位、428。
 同率。テキストゲーなのに、コレというのはもう「街」からの信仰心と思われるやもですが、もうそれ無視にしても素晴らしい。
 詳しい感想はmixiの428感想エントリとか参照していただければ。ネタバレは極力排してます。
 いやあ、さすがチュンソフト。CANAANも冬コミで買った先行PVとか観てみなぎって来ました。まだまだ頑張って欲しいですし、チュンは完全新作でもコイツの続編でも、とりあえず「サウンドノベル」を続けていって欲しいなあ、と思う次第。
 でもできればwiiはカンベンな!

 三位、うたわれ。
 自分はラジオから入ったクチですが、ゲームパートがヌルかったり、しかしラストのみゆきちアルルゥの演技の卑怯さといい、色々と楽しませてもらった作品だったと思います。

2008年小説ベスト5
一位 シュピーゲルシリーズ
一位 カオスレギオン
一位 未来福音
四位 とある飛空士への追憶
四位 さよならピアノソナタ
四位 化物語シリーズ

 ごめん、決めきれない……!
 順位をつけるのもおこがましいくらい、好きで好きでたまらない作品と、そこまでは及ばないものの、大っ好きな作品。
 列挙したらこうなった。

 一位。シュピーゲルシリーズ
 どっちか、と問われたら勿論スプライト、と答えます。
 それくらい、四巻は最高だった。単体であれば今年一番の一冊。
去年度分を書いてませんが、2007年小説ベストでは三位の作品でした。一位は同率でFate/Zeroとマルドゥックシリーズ。そりゃ勝てんわ。
 世界統一ゲームも、ヴェロシティを思わせる加速っぷりも、本当に熱い作品でした。
 今年はメディアミックスから装い新たに最終章だとかが待ってるそうです。
 ……終わるのかあ、と思いつつ、マダーと首を長くして待ってる作品。まぁ、冲方分は12月から六ヶ月連続で「野性時代」に連載があるので、飢えることはないでしょう。
 ヒロイックエイジもまだ観てませんし、箱○を買ったらあのカルドセプトを購入するので、その後にMF文庫の冲方カルドセプトを読みますし、何気に「黒の季節」も読了してない。
 というか、そろそろマルドゥックも再読したい。そのマルドゥックも最終章が今年発売されるそうですし、その前に復習として読もうと画策。

 一位、カオスレギオン
 ゲームの方はもう580円とかで買えるショップもユーザーも認めるクソゲーですが、小説版は神でございます。
 とくに02。05も捨てがたいのですが、02の民族大移動はあまりに素晴らしい。
笛零の生前イスカンダルが率いて遠征していたのが、イスカンダルに惹かれた兵士ではなく難民であったのなら、こういう話になってたんじゃないか、という微妙に嘘入った文句を言ってみたら、何人かは惹かれて買っちゃえばいい。
 ともかく、自分が今まで読んできたファンタジー小説の中では文句なしに一番です。
 というか、ファンタジーでこんなことができるのかあ……! と感動と驚愕を同時に味わった作品。
 主人公であるジークは冷静に見るとかなり中二入ってるのですが、それをあまり感じさせない、しかし超然とした格好よさがまたいいんだコレが!
まぁそんなこんなで中二というキーワードに無条件で煽る人にはオススメられないまでも、およそ万人に近くオススメられる作品。無印はゲームのノベライゼーション+αなので最後に回して0から読むのもありですが、とにもかくにも最初を越えれば後はガチの連続です。特に02以降。

 一位、未来福音
 終盤のあの表現は「空の境界」でしかできない、大変恐ろしい小説の境地を見ました。
 一方で、アレ、もしアニメでやろうと思ったら不可能ではないんだよな。
 序盤であの映像を流す。
 終盤で、あの映像部分から『ああ』なって、ガラスがパリィンと割れる演出とかかましつつ、驚愕する爆弾魔に「未来は不確定だから無敵なんだ〜〜」を式が言う、とか。
 それはともかく。
 自分は一番ラストが良かったです。
「お母様を―――いえ、お父様を助けて下さってありがとうございます」
 とマナ。
 幹也に何かあったんだろうか? なんて思いつつ、モノローグ部分の挿入。
 涙 腺 が ヤ バ イ。
確かこの時、らっきょ五章を観に行くための電車の中だったと思うのですが、しょっぱい珠(たま)を零さぬように、しかし「うん、うん……」と頷いていたことをはっきりと憶えています。
 北神が一番愛してるらっきょキャラといえば、ふじのんなのですが、「そういう」感情を抜きにして一番好きならっきょキャラを上げるとするならば、それは両儀織なんですよ。
 一番読み返すのは三章で、それはまあふじのんだけでなく、奈須自身が言っていた「伝奇とミステリの融合の手ごたえ」という、「ああっ、こういう限定条件でこういう魅せ方(騙し方)があるんだっ!」と酷く感銘を受けたりなんですが、映画二章の幹也と織のデートシーンや、四章で式が窓際で織がいなくなったことに気づいて口許を押さえるシーンとかもう、半泣きになりながら胸を締め付けられてたりしたんですよね。
 それくらい、彼の在り方が好きなんです。
 誰よりも人を愛したかった。誰よりも式を守りたかった。幸せになって欲しかった。
 そのためには自分が邪魔で、その為に命を投げ出した。
 その、潔さ。矛盾して歪んだあり方そのものが、どうしようもなく好きなんですよ。
 多分、凛も同じ属性だと思うんですよね。
 レアルタヌアで凛の刻印を士郎に移植とかしちまうあたり、そういう部分が垣間見えて、自分は「えっちでなんとなかるなから、それはしちゃダメだよーっ!」なんて思った派なんですが。
 だって、アレはもう遠坂凛単体のモノではないんですもん。そこに詰まった歴史と経験を、しかし彼女は潔く投げ出せる逸材であり、しかし、それが哀しかったんですね、自分には。

 話がそれましたが、未来福音は織絡みの言及が素晴らしすぎたので、もうそれだけで一位に入れてもいい、というくらい良かったです。
 もちろん本編そのものも面白かったのですが、瀬尾の設定が月姫瀬尾とほとんどまったく一緒じゃんwwwとか思ったのもいい思い出。
 それこそ未来視の原理から、同人作家であったりするところまで。

 四位、とある飛空士への追憶
 ある意味で「ネットの宣伝はバカに出来ない」と間違いなく証明した作品。
 ハルヒに関してはアニメっていう、数十万規模で視聴者がいる中でWEBが一役買った大ヒット(いや、2004年の時点でラノベ識者は結構読んでましたが)でしたが、コレはまいじゃーさんや平和さん、フランさんらを初めとしたラノベサイトさんが火付け役となり、普段ラノベをまったく紹介しないマンガ感想サイトさんですら取り上げ、未だ売り上げアベレージもそこそこを維持する作品になってました。
 一冊完結なので、ぐだぐだ言わずに読め、としか。
 そして、読了した後に表紙を改めてまじまじみてみたらいい。
 読む前に見ても仕方がないのでやめるように。
 感想はもう野暮レベルですし、ずいぶん前に書いたのでテキトーに。しっかし、フランさんだっけか誰が言ったか「ジブリのような作品」って上手い宣伝文句だよな。こういうセンスが欲しい。

 四位、さよならピアノソナタ
 これもつい先日感想書いたばっかりなのですが、いや、本当にいい杉井光です。
 青春小説ラノベ風(というかまあラノベなのですが)。剣も魔法も超能力も死も物理超無視のトンデモキャラも出てきません(近い革命家は一人いるけど)が、ラノベとして成り立たせてる。青春小説やってる。
 ぜひ読んで欲しい作品の一つ。

 四位、化物語
 いい西尾維新。ああ、こういう言い回しを巧みに使うと、こんな洒脱で勢いある会話らしきものが出来るのかあ、と感銘した作品。
 かつて感想に書いた通り、一方でそれだけではなく、意外と芯でミステリしてる作品だったりするあたり、相当評価高いです。偽者語はその辺、後期戯言っぽかったりですが、前半部分の掛け合いの面白さはガチだったのでキニシナイ。
 これを戴いたべじさんに感謝―っ!

 一方で、世界シリーズは悪い西尾だよなー、とか。韻を踏んで上手いこと見せようとする、言葉を操ろうとして、その実言葉に操られてる印象といいますか。
 アレはアレで一種の実験作だと思うんですよね。プロバビリティの犯罪の亜種的なものを使ってみたり、作中作的要素を絡めてみたりと、新本格の中でさらに新本格というかとりあえずへんてこなものを作るというか。
 かつて有名だったアイデアを利用しつつ、それであらたにエンターテイメントを作ろうとしたというか。
 そういう意図は感じつつ、しかし「気に入らない」。
 コレをミステリと認めるわけにはいかんよなあ、と。後だしジャンケンするヤツと戦ってる気になるというか。
 まぁ、西尾の場合、俺のような感想を出すことを分かってて書いてる節があるっぽいのも、また何か気に入らなかったり。

 2008年マンガベスト5
一位 ヘルシング
二位 トリコ
三位 バクマン。
四位 聖☆お兄さん
五位 ムダヅモ無き改革
圏外 プリズマ☆イリヤ
圏外 ぬらりひょんの孫

 一位は文句なし、堂々完結したヘルシング。いやー、ここ二年の連載(神父VSアーカード最終決戦あたりから)追うのが楽しくてしょうがなかった。こんなにワクワクして見れる作品って、近年ではハンターか小畑ガモウコンビくらいじゃなかろうか。
 そのハンター、今年も五指に入るくらい面白かったのですが、今回は除外しました。コレもアリにすりゃ、一年に10週載るだけで毎年ランクインしちゃいますし。
 まぁ、それもアリっちゃアリなんですが、うん、本年分であげるとしたら一位か二位の位置にいます、ハンター。
 話し戻して終わっちまったなあ……なんて思いつつ、ヘルシング0的番外編、あと来年から始まるらしいヒラコー新連載なんかにも注目。

 二位、トリコ
 しまぶーの新連載。ひっさびさにジャンプらしい、ドストレートな『少年漫画』。出てくる喰いモンが美味そうに描かれていて、掛け合いやバトルなんかも完成した画力で丁寧に描かれている。次はどんな食材が、キャラクターが出てくるんだろう……?
 そんな、純粋にワクワクできる、近年稀に見る少年漫画だと思います。

 三位、バクマン。
 まず、この作品を読んで「集英社必死だな」と、マンガの奥にあるっぽい「会社の事情」を深読みすることから始める自称マンガ好き玄人は、その実マンガそのものを楽しんでない中級者だと思う、と批判。そういう意見がネットで結構あるんで言ってみる。
 さすがデスノコンビというか、毎週毎週起伏に富んだ読者を飽きさせないすばやい展開の運び。毎週の引きの上手さから、やはり一つ郡を抜いてる印象。
 冬コミでは声優になった亜豆がディレクターやプロデューサーに枕させられたりする同人を買おうと思っていたのですが、三日目は店番でそんなに時間なくまわれず、また数も無かったのが悔やまれます。最新号でそんなノリの流れがあるので、夏にはきっとそういう同人が増えてると信じます。
 一方で、新妻エイジ絡みの伏線で、
「一位になったら連載一つ終わらせる」
 というセリフから、

新妻エイジの連載がアニメ化する
・その際のヒロインが亜豆
・新妻、亜豆に一目ぼれ
・しかし、亜豆の好きな人がサイコーと知る
・嫉妬の炎、一位になりサイコーの連載を終わらせようとする

 とかいう流れが四話くらいの時に自分の頭の中に見えたのですが、最近、エイジがサイコーらのマンガのファンであることの公言、そして流れ的にエイジのアシスタントをサイコーがやりそうな気がしなくも無くで、この流れはどうなるんだろう……的な。
 ともあれ、コレも先がまだまだ見えないので期待して読みたいと思っています。

 四位、聖☆お兄さん
 これはたまごまごさんなどの紹介で読んでみてドハマりした作品。
 今年の「このマンガが読みたい2009」一位にもなり、痛ニューとかで色々言われてはいましたが、まあ確かに二巻以降新鮮さという意味では少し落ちたかもしれませんが、それでもまぁコレはこういう流れのマンガだからそんなもんじゃないのかなあ、とか思いつつ。
 あと、母の職場の人が「面白いマンガがあるんだよ」と紹介してたらしく、その事を食卓で話すのへ「俺、持ってるよ」と話題になったり、と私事。
 まあウチの親は北神の小説を良く借りる(貸す作品の選別は北神がやりますし、ラノベラノベした萌え基点としたものは選びませんよ? ミステリとかの一般メインです)ので、よくある光景……のような、むしろ「この作品、そんなに一般に知れ渡ってたのか……?」と思った発見といいますか。

 五位、ムダヅモ無き改革
 バカマンガ。マージャンのルールがわからなくても楽しめるマージャンマンガ。
 小泉純一郎麻生太郎が、各国の要人(ブッシュ、金将軍、プーチンなど)と、戦闘機や権利など、中規模程度の国が簡単に傾くクラスのモノを賭けてマージャンするお話。
 でも基本的にギャグマンガと思っていい。
 マージャンマンガとしてだったら、井田ヒロトの「東大を出たけれど」が、コレもマージャン知らなくても多少大丈夫ですが、面白いです。
 コチラは2007年から応援していた作品ではあり、2008年のTOP5に入れても何の問題もないのですが、ムダヅモの威力が強すぎたために泣きを見た作品。
 でも、さよならピアノソナタとは若干別ベクトルながらも、憂愁とかを感じさせる堅実で素敵な空気ある作品だと思います。うん、ムダヅモは人を選びますが、東大〜は万人にお勧めます。もうどっちの宣伝なんだか。

 圏外、プリズマ☆イリヤ
 商業公式二次創作といいますか。でも、下手なコミカライズなんかよりも芯の通った面白いモノに仕上がってました。
 ひろやまさんの同人でもそうなのですが、すっごい活き活きと魅せてるんですよね、キャラにせよ、演出にせよ。
週間フェイトのルヴィアVS凛で魅せた宝石を弓矢の具合で打ち出すアイデアや、アレキサンドライトの凛の祖先の宝石を捜す話のラスト付近とか。
 常に面白い魅せ方を模索してるというか、そこらへんの熱意が非常に伝わってくる作品っていうのは、設定厨とかも時に黙らせるといいますか、大変面白く読めました。
 二巻のお風呂のシーンにポッチが付けば完璧だったのに……!(通報されろ

 圏外、ぬらりひょんの孫
 ジャンプらしかったり、しかし見方によっては萌えマンガだったり。
 こちらも魅せ方の上手さと、あとつらら可愛いよつららって感じです。
 ぬら孫あたりからトリコが出てきて、そしてバクマンが出てきてハンターが再開してと、2008年下半期のジャンプの充実っぷりが顕著になってきた感じがひしひしとします。
 かつては、
マガジン>チャンピオン>サンデー>ジャンプ
 だったのが、
ジャンプ>マガジン>チャンピオン>サンデー
 になった。まぁ、ハンターが休載期間に入った今、ジャンプとマガジンの位置が逆転していますが。
 とにもかくにも、これからの展開が期待できる、TOP5唯一の新人。他はベテランばっかりですしね。サムライうさぎも期待していたのですが、途中でダレて打ち切られたのが残念でならない。だからトーナメントなんてジャンプらしいことをやるからこうなるんだ……!

 とまあ、マンガに関してはTOP10まで上げたほうがよかったんじゃないかってくらい、充実してましたし、他に関しても引けをとらないくらい、大変面白いものばかりに恵まれた年でした。
 2007年時、アニメに瀬戸花バッカーノらき☆すたなど、小説でマルドゥック笛零、マンガも色々と「こんなに物語が面白い年はもう三年は来ないだろう」なんて思っていたのが、あっさりとひっくり返った。
 今でも2008年より〜〜〜なんて思ってますが、世の中には自分の知らない面白いものがいっぱいありますし、コレからも出てくるかもしれません。
 だから、2009年は北神のそんな「昔は良かった」的概念をブチ壊すくらい、面白い作品で俺を満腹にしてくれーっ!! と願いを込めつつ、2008年総評を終えたいと思います。

 2009年の抱負とかについて。
 といっても書くことといえば、北神の物書き見習いとしての予定とかになるわけですが。

 とりあえず、2008年に書いたものを振り返ってみる。

「らしるすの謎」三枚前後
「魔弾の射手」二十枚前後
両儀さんちのお仕事」三枚前後
「おめでたの謎」五枚前後
「赤なき世界」七十二枚前後
「褪せなき世界」八枚前後

 なお、文字数÷400=X枚換算。
 短掌編合わせてこんなものか。うーん、大体百二十枚。具体的に四月からではありますが、それにしたって投稿小説の長編要項の半分ってところです。
 今年は意識的に倍は書きたいなあ、とか。いや、何か今年の電撃大賞にみんなで投稿しよう、とか部活の連中が言ってるわけですが、コレに関しては来年以降に回したいと思う北神。そもそも二週間先にせまったこみトレ(ここには北神、小説は書きませんが)、そっから一ヶ月後の部誌、さらにテリオット内でいうなら四月頭にそうさく畑控えてるのに貴様ら更に200枚書くんだな? っていう話で。短編というのは認めませんワタクシ。いや、書きたいヤツは書けばいいと思いますが、やはり電撃大賞の華は長編だろう、と。
 そもそも短編っていうのは難しいんです、本当にいいものを上げようと思ったら。

 まあ、愚痴やらはともかく、今年の北神個人の話。
 とりあえず今年は、

二月 部誌に『プロバビリティの祝福二話(仮題)』
三月 そうさく畑にオリジナル一本
四月 五月祭にオリジナル一本(○○の謎シリーズ?)
六月 部誌に『プロバビリティの祝福三話(仮題)』
七月までに『赤なき世界 Side「」』一本
七月中、或は八月頭までに『赤なき世界2(空の境界本)』に載せる掌編数本
十月 部誌に『プロバビリティの祝福最終話』となる「魔弾VS魔眼」およびエピローグ『プロバビリティの祝福』
十一月 大学祭にオリジナル掌編一本
十二月頭までに冬コミ同人「赤なき世界3」或いは「マルドゥック同人」或いは「型月クロスオーバー同人1」(HPに一話だけ載って止まってるヤツ+その続きの一部)
冬コミまでに「ゆー×しきっ! 〜バレンタイン大作戦 イヂめられるとドキドキしちゃうの〜」を一本、できればそれを夏コミに、冬コミに「ゆー×しきっ2! 〜ホワイトデー大逆襲 イヂめるとゾクゾクするんだ〜」を上梓して、式さんに会場で朗読させたい。
 HPに公開して、番外編追加したのをネタがわかる関係者+身内+極小分だけ刷って2010年の夏コミの一冊として頒布とかしてみたい。

 まあそんなこんなで、コレだけ書くことができたら200枚はおろか300枚くらいに届くのではないだろうか、とか。
 短編掌編合わせて十篇書ければ立派だよな、うん。
 それだけ書ければ、とりあえず『スミカ』を書く為の布石たる経験値はそれなりに積めると思うので、来年以降にそっちの方も本格的に始動していきたいと思います。

 とりあえず今月は部誌の執筆と共に、夏コミ分のテキストを早くもちびちび始めようかと。冬みたいに予約満了、と相成る前に計画性を持って事にあたりたいと思います。
 そう、今年の目標はだから、「計画」かな、と。
 予定調和で物事が動く、というのは味気ないかもしれませんが、それすら守れないヤツは何も言う資格はないのです。
色々と進めるぞ、と思いつつ、本日はこの辺で筆を置こうと思います。

ところで。
先ほど、三つ含めて20〜30枚くらいかな……とか言ってましたが、2008総評2009抱負のエントリだけで30枚いった件。
 そして総編集時間は五時間……!
 やっぱり、伏線や語彙や構成やバランスを気にしないで書き捨てることのできる日記文体は楽で量産できるなあ、と思った次第。
 そんな北神ですが、本年もよろしく付き合っていただけると幸いです。

 では、本年が皆様にとって良い一年でありますよう。