クロノベルト

 徹頭徹尾九鬼先生ゲーでした。この人の魅力は天井知らずだな! もっとやってほしいですが、今回ので完全に決着ついた感じでもあったりで。
 そんなわけで感想。
 

 復讐するは神になし

 すずルートにおいて、双七がセラフを使わなかったエンディングから。
 九鬼先生のついぞ果たされることのなかった復讐(アレは偶然とはいえ、酷く、そして不覚にも笑ってしまった)。
 誰もが九鬼先生に復讐させてあげたいと思い、そしてそのユーザーの気持ちを最大公約数的に果たした後味の良すぎる復讐劇になったんではとか。
 いや、冒頭のシーンを見て、
「あ、こりゃ九鬼先生殺さないわ」
 と感じてしまったのですが、そして結構ベタな「復讐」ではあったのですが、その運び方が本当に上手く、らしく、素晴らしい。
「俺はどうしようもなく人間だったってことだ」
 のセリフは、原作を知ってる人間にとってはそれだけで思わずぐっと来てしまいます。
 んでもって、マグダラにも勝ってしまう九鬼先生凶悪すぎです。この人ほんとに化け物だなあw
 
 しかし、それにしてもイチナ
 ずっとずっとずっとずっと死ね死ね死ね死ね思ってたのですが、なんというか、ここまで憐れになると、九鬼先生の如くその気持ちがなえてしまうのも、分からなくはなく……
 ただ、周りの人間がどれだけ愛を育んでも、裡に眠る狂気がいつか萌芽しそうなんだよなあ……と思いつつも、ここまでしたんだから、絶対護身以外で人殺すなよ! と念を押し続けたくもなり、そして誰かを救うことに身を窶し続けるのであれば、北神自信、イチナを許せるかもしれない……と思ったり。なにいってんだ、お前はと思ったりもするのですが、それだけ九鬼先生やあやかし勢に思い入れ強いのですよ。
 個人的には、後に続いて欲しいゴルドロック世界の作品で、セルマかコゼットを庇って死ぬシーンがあれば、「不良が猫に餌を与えていた」的好感度アップは必須かと。最後に九鬼先生に誇るんだぜ。やべ、ディスプレイが曇ってきた……


 かりそめの旅人たち

 アルフレッド救済編。ルートは雪編かしら? 結構ごちゃまぜルートっぽい感じではある。
 謎の少女については発売前のプロペラスレにさらっと書いてあってネタバレ食らったのですが、いやしかし、あの後に発売された剛田とかみてもそんな情報なかったので、どの雑誌に載ってたんだろう……というのが目下気になったり。

 ともかく。
 こちらはアルフレッドが神沢市に行く――ちゅうことで、生徒会メンバー勢ぞろいという時点で楽しい内容になるのは想像に難くなかったので、安心して楽しめました。
 特にゴトゥーザ様の、ウラジミールに毒されたオタネタを嘆くシーンなどなどなどなど素敵過ぎる。やっぱりトーニャは可愛いなあ。
 しかし、元の作品ではおばん声だったあの人の声、可愛すぎではなかろうか。可愛いからいいけど。
 んでもって、カウントダウンボイスでサブキャラと一緒に出ていた、しかし一応ヒロインで、でも一切違和感のなかった薫さんの声が小さいわ早いわで全然聞き取れねー仕様は酷い。浅川の姉さんももう歳か。しょうちゃんと結婚してフヌけたんじゃなかろうか。

 ラストのアルフの宣言はかっこよすぎです。自分はバレバトプレイ時、そんなにアルフのことが好きではなかったのですよ。嫌いでもなかったのですが。しかし、コレやってから、「ああ、この人もダークヒーローの素質あったんだなあというかかっこよすぎだろ常考」と。

 
 クロノベルト

 惜しむらくは、フリーで色々できる選択肢が少なかったこと。
 それ以外は大変満足。
 序盤からすごい勢いでえっちしまくる双七くんや完璧執事。そして唐突に始まりまくる殺し合い。
 輝義と一兵衛との共闘とか、ありえなさすぎて素晴らしすぎる件。

 やはりここでも九鬼先生とアルフのかっこよさが際立ちます。リックや双七君のがんばりも、そして何よりトーニャがメインヒロインしすぎてる。どうしたんだろう、ほんと、めちゃくちゃ可愛いです下手すると本編以上に弱々しくて。あの完全無敵トーニャさんがですよ。いいぞ、もっとやれ!
 恋する刀子は切なくて、双七さんのこと想うとすぐ一人えっちしちゃうのとあったレスが面白すぎて吹いた。
 しかしこの人クリーチャー好きだなあw これもいきもののサガか。

 いやあ楽しんだ楽しんだ。スレみてて納得するのですが、バレバト本編に小説、そしてクロノベルトがいずれ起こるであろう聖堂評議会との全面戦争というかマグダラとの決着の下地に見えるよなあとか。
 あの世界観はもう滅茶苦茶好きなので、是非アレの続きがみたいのです。虎執事もまだまだやれることあると思いますし、いっそのこと「月姫2」みたくというかクロノベルトみたく複数主人公でかつ街みたいなザッピングシステムを使ってゴルドロックを駆け抜ける物語を作ればいいのに(製作者を殺すつもりか

 んでもって、なんかあやかしびと弐の話で盛り上がってるなー、とクロノベルト起動して、埋まってなかった壁紙を見ると、そこにあやかしびと弐の嘘予告っぽいものがあったのね。

 ……、うおおおおおおぉおぅ……!

 何コレプロペラさん早くこれ作ってくださいさあさあさあ。
 もちろんPS2版あやかしびともプレイ済みなので、ほうにゃんについての予習も、小秀厳についてもバッチシなので、是非これをやって欲しい。
 小秀厳ですが、あきらかに双七くんの能力を使ってるあたり、一乃谷の血は牛鬼の呪いを克服したのかなあ……と思いつつも、

 ま さ か の 主 人 公 T S で レ ズ も ホ モ も い け ま す

 とかだったらある意味斬新だよなあ。明らかに闘争と愛憎とで殺し愛作品なのに、いっそギャグみたいな設定。
 んでもって双七君が小秀厳はおろかほうにゃんや九鬼弟子、その他女の子全員食っちゃったりして刀子さんにぶっ殺されるの。
 うわぁ、伊藤誠を越えられるかもしれん逸材だなそりゃ。というか、止だそれは。

 しかし、上杉先輩の息子ですが、刀子さんルート後って事はお母さんは美羽だよなあ……と思うと、それにしてはメガネかけてある当たり七海さんと結婚したのかしらと思ったりも。
 まあ、そっちのが自然ではあるとは思うのでいいのですが、とりあえずあの時、双七くんは生徒会のことを思わず刀子さんのフェラを優先して美羽フラグ絶ったってことで解釈。
 この作品の一番の問題は、ほうにゃん役のパクロミを連れてこれるか……ゲフンゲフンではなく(いや個人的には重要なのですが! まあ生まれ変わりだしいいかな、とも思ったりもして……)ほうにゃんを攻略できるかだよなあ(それ以前に、本当に作られるかどうかを心配しろよ

 どっちにせよ、小秀厳の戦闘スペックは潜在的なものも含めて全盛期の九鬼先生クラスに至れる可能性秘めてるよなあ……

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(2008/05/23)
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