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いい加減、無理矢理をどうにかすべきだと思います。
本題の前に三つ。
Twitterとやらがここ数ヶ月色々見るのへ、数行程度なんか垂れ流し、遊び心沸く何かなんぞ思いついたりしたら存外面白いかもしれんね、と自分も便乗してみた。
bloodcallにしようかと迷いましたが、まあこっちのが誰それ分かりやすいのでこれで。
次。
明日か明後日、上のリンクにあるようなことをしようかと。それも半日。そこらへんは明日か明後日にでも。
あー、月曜日の北神が信じる限界月曜日までに原稿の締め切りが一つあったんだった。
三年前のストックからちょちょぎって来たのですが、案が浮かんだ三年前からほんの一週間前まで全く揺らがなかった作品ですが、ある部分において、いざ書いてみるととんでもないことになったデス。
いやあ、この世界は生きてるかもしれんね。この手応えはちょっと初めて。
ともあれ、ここ一月でいいリハビリが出来ました。コトキはもうちっと待ってください姫様。
ああそうだ、この日記で言うの忘れてました。姫さんがシメてる「言之葉奇族」に参戦しました。カミカゼ隊員です。お国のためにがんばります。グンクツのこえも聞こえてくるようです。
なんにせよ、時期を見てHPに載っけます。
本題。
化物語 ☆☆☆☆☆
この作品のレビューを見ると、大体誰のでも以下のような感想を目にすることが出来ます。
いわく、「キャラクターの掛け合いが滅法面白い」と。
おいおい、褒めるとこそこだけかよ……そう考えていた時期が俺にもありました。
いや、最初はほんと、そうだと思ったんですよ。エンターテイメントしてるし、伏線や構成もよくできてると思います。
逆に言えば、それだけキャラの掛け合いが群を抜いて面白いことの裏返しでもあったり。
読んでて、「まあ☆三つ★か、☆四つくらいだな」と思ってたんです、二話までは。
多分そう思っていたのは、二話がどういうカラクリをしてるかを北神が初期で気付いちゃったからだと思うわけですが、第三話を読むと、実はこの作品が非常によく出来たものだと気付いたわけで。
伏線や構成のそれが、京極に近づいてるなあ、と。元々西尾は京極好きだったと思いますが、忍野メメという人物の在り方が、一見ちゃらんぽらんに見えて、その実、自分の決めたルールに非常に公正明大に殉じている。
煙に巻きながら、無駄一つないと思われるあたり、怪異を取り扱う繋がりで京極リスペクトみたいな感じ。
んでまあ、今作のヒロインである、戦場ヶ原ひたぎ。
暴君毒吐きなんです。ただ、どうしてだか某炎髪灼眼だったり某おっぱい虚無貴族だったりと違って、憎めないどころか、好きなのかもしれない……なんて思ったり。
原因の一つに主人公の性格が(いい悪いは置いといて)ある程度完成されてるのもあるんでしょう。突っ込みとか。
しかし、自分の中でその謎はこのセリフで解かれた確信があった。
「遠まわしな言い方ではわからなかったかしら? じゃあ具体的に言うわ。もしも阿良々木くんが下劣な本性を剥き出しにして私を強姦したら、私はどんな手段を行使してでも、あなたにボーイズラブな仕返しをしてみせるわ」
……引用部分を間違えました。いえ、このセリフも好きですが。というか、ひたぎさんの暴言大体好きですが。
「阿良々木くんみたいないかさない童貞野郎と話してくれる女の子なんて、精々私のようない気後れのメンヘル処女しかいないということよ!」
今回は引用部分を間違ってないです。
コレだ。この、自分が面白ければ、相手をバカにするためなら平気で自分を貶めるようなことでさえ言ってしまえる潔さ。
そして、その部分にリアルで鬼畜だとか詐欺師だとか言われる北神さんに深い共感とか、あと、「俺はこの娘をいてこましたいんだ、そしてもうとっくにひたぎさんにイカれてるんだ俺」と、そう思ったわけで。
しかし、ちょっと入れ替えるだけで面白くなる韻の似てる諺や慣用句多いなあ……と、西尾の言葉の遊び心に深く感心。
正直、興味はずっとあり、買うのを渋ってた理由の一つに、後期戯言の地の文の酷さがあって、ためらいもあったのですが、いやコレラノベ読む人なら全てに文句なしオススメられるんじゃないでしょうか。
この本を譲っていただいたべじさんに深く感謝――!