命の価値は

 mixiの方ではちょくちょく日記に書いてたのですが、どうにもコッチでする話題かなあ、と転載を見送ってる内にこんな日に……

 GW最後の日のお話。
 GWも終わりになり、当たってたおうまさんの換金(配当460円で、この時点の総額-1040円)に行くついでというか本命として、ポン橋に行こうといった具合。
 チャリに跨り、なにわ筋あたりで女の子二人が地面で戯れてるではありませんか。
 最初、年齢がわからなかったので、小学校低学年くらいの女の子が地面で遊んでるか、駄々こねてるかのどっちかだと思ったのですが、反芻してみるとどうも様子がおかしい。
 ちょっとヤバくないか?
 そう思いUターン。案の定というか、女の子はヒーヒー荒い呼吸を繰り返してる。
 自分はこの光景に見覚えがあり、あれは高校三年の時の国語表現の授業中に女子が突然苦しそうに荒々しく酸素の出し入れをしていまして……つまるところ、過呼吸に陥っていたわけで。
 正直、別の症例とかだったら、自分に出来ることはないのでスルーしようと思ったんですが、過呼吸に関しては一度対応を見てるので、少しは何か出来るかもしれないと、暇な学生は思ったわけです。
 自分がその女の子のそばに寄るのと同時、二人の女の子の友達らしき娘が袋を持って駆けてくる。状態を起こし、その袋を倒れてる女の子に当てて、呼吸を落ち着かせようとしてるわけですよ。
 もうね、自分の出る幕ないくらい、適切な対応。しっかりちゃんは目の前にあったお店のバイターさんに「氷お願いします」と促し、なおも過呼吸ちゃんを励ます。
 この時点でオロオロしてる役立たずな俺ですが、とりあえず過呼吸ちゃんを支え、貰った氷を首筋に当て、背中をさすったりぽんぽんと叩いたり。実際やってみて、意外としんどい作業なんですねこういうの、というのが素直な感想。
 しかし過呼吸ちゃんの呼吸はなおもよくならず、正直、見てる方も辛くなる。
 五月の初旬のクセに暑かったのが原因だろうと、氷で首を冷やし、タオルなどで扇ぎやりつつ、過呼吸ちゃんに付き添ってた娘(煮え切らない娘だったので、ウフコックちゃんと呼ぼう)が携帯で過呼吸ちゃんの自宅へ連絡。
 その後、呼吸が落ち着いてきたこともあり、目の前のお店の配慮で過呼吸ちゃんを店内へ。しっかりちゃんと二人がかりで運んだんですが、その、女の子にこういう言い方は失礼なんですが、重かった。
 彼女の体型は、歳相応で、スレンダーといっても悪くはないくらいなのですが、そして自分のもやしにも自覚はありますが、自分で支えることを無くすと人は重くなるのかなあ、と実感。
 店の奥へやり、気道を確保する形で寝かせ、好意してもらったうちわで過呼吸ちゃんがちゃんと呼吸してるか確かめつつ扇ぐ。
 目が薄開きで、意識がもうろうとしてるのが一目で分かり、呼吸もひどく浅い。
 お店の人が心配して、「救急車呼ぶ?」と何度か言っていたのですが、二人はどうも煮え切らない。
 訊くところによると、過呼吸ちゃんはよく過呼吸を起こすそうで。普段は保険医や部活の顧問が対処してすぐに納まるそうですが、今回はそうはいかず。
 でも、「救急車を呼ぶほどのことでもないだろう」とも思っていたんだと思います。
 しかし、どのくらいが大丈夫で、どのくらいがマズいのかなんて、僕らには分からず。親御さんも来るそうなのですが、この娘たち、住んでる場所が吹田だそうで、しかも電車で来るとかで一時間かかる。その上親御さんが携帯を持っていないとか。
 しかし、お店側としても居座られると迷惑なことになる可能性があるんですよね。
 これは想像ですが、過呼吸ちゃんの親が最近出現したモンスターペアレントという珍種だった場合、もしものことがあり、その時点で救急車を呼んでなかったら、お店にソンガイバイショーがどうとか難癖つけられる可能性があるわけで。
 まあ考えすぎかもしれませんし、部外者なのでアレですが、もうここまで来たらある程度キリのいいとこまで付き合おうと、意見を出す北神。

・親御さんは携帯を持っておらず、なんば駅でウフコックちゃんかしっかりちゃんと合流する予定
・病院の搬送先などなど

 とりあえず、ウェイターをしめるのはこんなものだと思うので、救急車を呼んでもらって、片方がなんば駅で待機、もう片方が付いていったらいいじゃない。やはり煮え切らない二人ですが、もう埒が明かないので呼ぶことに。
 ……で、結局しっかりちゃんが過呼吸ちゃんに付いていき、ウフコックちゃんがなんば駅に行くことに。
 ところがウフコックちゃんはなんば駅の場所があまりよくわからないらしく、どうせほとんど通り道みたいなものなので送ることに。
 話をぽつぽつと訊くところによると、彼女らはバレー部に所属していて、大阪府立体育館で行われていたバレーの試合かなんかを見に来ていたらしい。
 また、過呼吸ちゃんはバレーで練習がキツくなったりすると、たびたび過呼吸になっていたとか。そのたびに顧問の先生が対処してくれたそうですが、しっかりちゃんの対応といい、自分に対する受け答えの丁寧さ加減といい、顧問の先生の指導は中々のものじゃないかと思ったり。
 で、年齢確認してみると中学二年生でした。ウチの妹が今年高校に入学したのですが、あの珍獣みたいな不機嫌語彙なしが異次元人みたいなのに、こっちの、さらにわけわからなそうなゆとりちゃんのが話が通じるのはいかがなものかと思いつつ。
 そんなこんなでなんば駅に送ってさよならし、ポン橋へ向かうのでした。
 WINS難波店、お休みにて換金できず。ポン橋で一冊プラスCD一枚買いました。