近衛読んだ

 この言い方は本当にかわいそうだと思うんだ。
 一応言っておきますと、このラノベはツカサという方の作品で、イラストを担当しているのが近衛乙嗣という方でして、イラストレーターのネームバリューが凄いのかは俺自身しりませんが、主にライライやツカサ氏を指して好んで用いられているようです。

 ◇RIGTHLIGTH ☆☆☆☆

 文章はガガガの新人の中では中々らしいのですが……、自分はガガガを愛読していないのでアレな事は言えませんが、普通に読める文だと思います。特別上手い言い回しではないし、特別アレな文体を使ってるわけでもないけど、普通に読める。

 ところで、ガガガスレを見てて、


61 :イラストに騙された名無しさん:2007/10/23(火) 22:30:56 id:IwOEQnTu
ライトライト読んだけど結構おもしろかった、主人公はアレだけど
ヒロインは俺が読んでるラノベで一番まともな思考回路だったw 2巻でただのツンデレにならない事を祈る


 という感想を見たのですが、その、あー、なんだ?
 この方の読んできたラノベは、その、よっぽどアレな作品ばっかりだったって事でいいんですよな? (読んだことないけど)スティグマとか、(読んだことないけど)ルイズとか、(読んだことないけど)シャナとか。
 いや、ヒロインの性格は云々というか、前半部分と後半部分で作者自身がヒロインの性格を掴んでないというか、設定が甘い感じがした。
 ……と、言うのも、ルールを破るのはダメなので、(読者視点の常識において)主人公の真っ当な要求を呑んだり、発端の原因と責任問題についての言及などを見ると、一見しっかりしたマトモな人間に見えなくもないですが、主人公との出会いのシーンなんて自分なんかは胸糞悪くなったんですががが。それに一応の理由付けがあるような気がしなくもない描写が後にあるのですが、そこは作品初期のルイズの貴族論的な稚拙さというか、偉いもんは何しなくても偉いって決められてんだいっ!みたいな理不尽さを感じますし。


 主人公のカラーとして、禁書とかフェイトみたいな独善を帯びてはいるのですが、そこはまぁ、平成からの王道というか、「そういうのもあり」と思わせるような描写となっている感じではあるので、士郎みたいなアンチの付きかたはなさそう。
 とりあえずアリッサの弱み=萌えポイントをもっと見せて欲しい。やはりライトノベルなんだから、そこらへんも描写してもらいたいなぁ……と、燃え系ラノベなのに思ったのは、そこらへんのパンチが効いてなかったからじゃないかな、と愚考。
 冬上さんのクズっぷりは中々良かったのですが、どうせなら彼女を噛ませ犬的なスイッチにせず、もっとこう、どんな残酷な殺され方してもざまぁwwwwwと思わせるくらいの粘りが欲しいところ。
 

 ようするにアリッサ脱げってことだ。


 設定面は中々よさ気。続刊に持っていけるなら、料理次第でガガガ内に結構な地盤を築ける印象が。


 色々言いましたが、研磨次第で化けそうな気もしなくもなく、期待を込めてということで☆四つ。前回のレビュー(=同レーベルで出たたくみんの「にこ神」と比べてのオマケも多い感じが……)