ようやっと
今年の目標の一つに差し掛かったと言うか。
いぜんに日記で書いた、今年読もうと思ってる作品群の中から、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を読了。
……色々、後悔。
面白いんですよ。いやね、そんなこと信者の多さから知ってたことですしね、それはいいんですよ。
ただ、面白くて、もう次読むしかないじゃないですか、ここ一月のゲーム事情をご存知の方ならお分かりでしょうが、多分最新刊までコレ以外ほとんど手を付けずに過ごすつもりなんですよ北神は多分おそらく。
いや、もうすぐファンタジア文庫の新刊の時期なので「黄昏色の詠使い」と「スプライト・シュピーゲル」は読んで、月末の「バカとテストと召喚獣」、来月頭に出るスニーカー文庫の「オイレン・シュピーゲル」とかは優先して読むでしょうが。
んでもって、京極は分厚すぎる。
「姑獲鳥の夏」が文庫で終わクロの6〈下〉以上の項数を占め、それ以降で言いますと「魍魎の匣」や「狂骨の夢」とかから終わクロ7に匹敵する……つまるところ1000項オーバーですよ。
それはそれで読みがいあってウフフフフとかなるんですけどね?
ですが、それならオイ、まだ読み止しで巻数、項数的に最新刊まで届きやすい、笠井清の「矢吹駆」シリーズとか、「果てしない物語」に「夏への扉」を読んでしまえと。
あと、まだ制覇していない有栖川有栖の「国名シリーズ」とか読もうぜとか。
そいから、そろそろブギポ読んでみていいんじゃねーの? とか。まあ最後のはいつでもいいや。コレも巻数多いですし、今年中にゆったりと。
話を戻して後悔の話。
……去る二年と半年程前に――高校二年の頃か? mixiどころかネットもやってない時期ですよ――映画で姑獲鳥の夏を観たんですよね。確かもう潰れた新今宮のスパワールドにあった映画館のタダ券でチトニアに奢るからと誘って。
いや、本当に観なければ良かった。
これを読んだ後、映画を思い返してみれば、なるほど必要なワードはあらかた映画で示されてることがわかり、(先にあっちで知ったせいか)駄作的なことを言われていましたし、スクリーンでみた姑獲鳥の夏
は全体的に画が暗くて見えにくかったこともあったわけですが、情報だけはしっかりしてたわけだ、と。いや、当時、たいへん微妙な気持ちで映画館を後にした記憶があるわけですがね。
そのせいで、誰が犯人で、事件に必要なキーワードなどがあらかじめわかった状態で原作を読んでいると、ああなるほどなあと感心するほどの余裕もなく、自分に呆れながらもくそぅ面白いなあと読み進めるワケで。
また、あの後に実際に姑獲鳥の夏を購入してたんですよ。
……雨で大変なことになって、萎えて読まなくなったのですが。前に読んだのは、久遠寺さん家に初めて訪れてから、梗子に初めて逢う前あたりか。
そういうことがなければ、今頃自分は京極狂いで「どすこい」とか以外(さすがに「どすこい」に入るには元ネタを読んでなさ過ぎるw)の既刊をほとんど集めて、恐ろしい本棚を見てニヤニヤしまくってるんだろうと思うとやはり残念でならない。
まあ、今その入り口に立ったわけですが。
そして何より、「月姫」でニヤニヤできたろうなあ、ということがまた残念で残念で。
琥珀さんは、奈須キャラという意味ではふじのんが原型なんでしょうが、多分、間違いなく久遠寺の娘さんが元ネタだと思う。育ててる植物的に。あと境遇と言うか、舞台と言うか。
奈須は京極を神と崇めるくらい尊敬してるので、結構な影響受けてるだろうなあ。
んでもって涼子さんは萌えるよな。
そして、改めて映画版を観てみながら日記を書いてるのですが……原作の記述にある、「髪を下ろせば17の少女にみえないこともない」的なことに対して「嘘だッッ!!!」とか思ったり。あんなの涼子さんじゃないよぅ……やっぱり妄想の世界は偉大だ。イラストなんてなくても頭に思い浮かぶ涼子さんはエロ清純可愛い(何その清純派AV女優みたいな胡散臭いワード)
そんなわけで現在「魍魎の匣」を電車での移動や家などで読んでるわけですが……200項越えた時点でもまだ5分の1という異常な状況に興奮さえ覚えております。げへへ……