とらドラ!

 ◇とらドラ6! ☆☆☆☆
 五巻に引き続き、今巻も大変美味しゅうございました。
 が、ゆゆぽの文章が段々ケータイ小説っぽくなってく。というか、ゆゆぽの描く、妙に生々しいというか、妄想と想像をネガティブ方面に全面に傾けた「最近の女子高生像」のしゃべり口調が、正直読んでて痛々しいなあ、と。
 Noelでシリアス描写が出来ることを知ってる身としましては、一度とらドラ!を離れてガチゆゆぽのダークな女主人公をラノベでやって欲しいなあ、と。
 確か、谷川流ハルヒスニーカー大賞を受賞した時、ゆゆぽはダークファンタジーだったかで最終選考に残っていたと思うのですが、そんな感じのを一つお願いしたいな、とか。
 おっと、話がズレた。
 北村がグレた理由を巡り、高須や大河、みのりんや亜美を中心に、2Cの面々は揺れる。一週間後に控えた生徒会選挙はどうなるのか。北村がグレた理由は? 会長はどうしてこの件に関わらない?
 といった感じで進んでいくのですが、この巻のテーマはズバリ友達。果たして親友であるアイツの事を、本当に分かっていたのか。或いは、クラスで一番親しい彼は親友といえたのか、否、親友って、友達ってなんだろう。そんな感じ。半分嘘。
 誰にとって、何にとって掛け替えのないものを大切にしつつも、周りとの共生は難しいよね、といった具合。
 友達間でも明かされなかった事が共通認識として明るみに出て行って、物語の転機の一つとなった作品かと。
 終盤の展開は、ベタだなぁ、と想いつつも胸が熱くなります。
 しかし、ようやくみのりんのネタが分かる程度まで、難易度が下がってくれた。ゆゆぽめ、日和ったか。
 そして着実に竜二に女の子を見せるようになってきたみのりんに果てしなく萌え。独身はもうずっと独身でいいよ。
 通販予定の電撃h&pで四十歳のゆりちゃんが出るらしいですし。ゆゆぽ鬼畜すぎ。マジ鬼畜。

とらドラ 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)とらドラ 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)
(2007/12/10)
竹宮 ゆゆこ

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