中に誰もいないじゃないですか……

　そんなわけでスクイズ最終回をようやっと視聴。

　◇school days(アニメ版)　★★★★★★★★★★

　物語の大筋をうっちゃっていってしまえば、使い古されたドロドロで昼メロ。オボロ、ボロボロである。

　それを、覚えたてのガキどもの世界を舞台にしたら？
　それを、三角どころか多角で攻めてみたら？
　それを、止の遺伝子という、狂った必然性を帯びていたら？

　俺たちのために用意された、青くて汚くて醜くて、間が悪く誠が悪く世界が悪く、誰も彼もが狂っていて、そんな姿を観る俺たちもまたどこかに馳せる思いがあって。

　ようやく心の安定を取り戻す事ができました。

　いや、凄まじかった。nice boat!
　何度も言いますが、つくづく1クールで成功したと思います。コレが2クールであったら、誠やら他の女キャラがグズグズしたりする描写が増えたりなんかして、コッチのストレスの溜まり方が変になっていたでしょうし、1クールだからこそこれだけ物語を転がす事が出来た。
　ラストに持っていく展開が、ちょっとまて！と思うほどに誠が幸せになって最後まで俺たちに苦渋を飲ませる、糞と言われること覚悟の最悪（普通のアニメなら文句なしの最良エンド）な展開に持っていくか、ちょっとまて！と思うほど誠が苦しめつくされる無間地獄エンドのどちらかに置けばいいや、という安心もあったのでしょう。
　それがあったからこその暴走。
　結果、近年稀に見る傑作に仕上がったと思います。というか、ある意味アニメ史上？

　◇　◇　◇

　ところで、「誠死ね」「nice boat.」どちらも、このアニメから生まれた名言ですが、間違いなくコチラ側の流行語大賞候補でしょうというか、他に候補があるだろうか？
「任侠と書いて人魚とよむきん！」悪くないが、そうなるには話題にあまりにのらなすぎた。面白いのに……
　らき☆すた関係では、つかさが健闘。しかし、珍言が多く、一つと決めるほどではなく。
　ああ、オレンジの「全力で〜〜」があるか。
　ところでルルーシュ前期ＯＰを聴くと、テニヌの歌を思い出すのは俺だけじゃないと思う。こう、「限界を〜超えていきた〜い〜」と続く感じで。

　そういや、昨日（26日）の夕刊（読売新聞）で「最近の時事ワード」というのに「nice boat.」が載っていて、その解説をしてあったのには噴いたｗ

　自分の知る範囲では誰も載せてないっぽなので、明日辺り載せてみようかしら？