【コミケレポ】隼人の旅行記2008夏【前夜祭編】

 そんなわけで、コミケレポ含めた旅行記、2008年バージョンです。
 タイトルに前夜祭――とあるように、この記事の内容は、11日〜14日までの北神の動向をお送りします。
 では、日を追って。

 11日
 前日以前に準備をある程度は行なっていましたが、それでもまあ不安要素といいますか、ものぐさな自分は常に己を蝕むのです。自業自得。そんなわけで更なる準備に奔走。
 それでも一つ、しかも夏用のフリースウェアを忘れた格好になる愚かさがアレですが、ともかく衣類系を中心に準備。
 22時40発のバスに乗るので、21時30分には家を出る――という予定を遵守しつつ、それまでの間をメッセに費やしとりました。
 お相手ラムさんとshanaさん。内容はまあモロ夏のミッションについてとか。

 バスは、予約できる初日に取ったからなのか、最後列でした。んでもって後ろが完全に空席の格好だったのでか、隣に座っていた女性は運転が始まるとすぐに後ろの席を陣取ってました。まあ、北神としても自分の居座れる空間が増える事になんの異論も無いのでいいのですが。
 バス車内ではFEをプレイしながら過ごしちょりました。DSで出たリメイクのアレです。リフがきずぐすりじゃないヤツです。
 基本的に闘技場で稼ぎやってたのですが、本当にリフの能力低いですわ。
 FC版のリフは、魔力はもちろん上がりませんが、それでもHPは伸びる子だったそうなのですが、北神の――というか今作のリフはHPすら上がりません。魔防だけです。どこで使えと?
 つーか、封印やらと違って、今作のFEは全体的にHPが伸びる傾向にないような気がしなくも無く。自分が育てているのがリフやらシーダやらな、もともとHP特化しないキャラばっかりなだけのような気がしなくもないのですが、それにしたって微妙な気がする。
 あと、かなりヌルく感じます。
 六段階難易度のうち、最易関の難易度を選んだせいかもしれませんが、それでも「ノーマル」なんですよね。残りは「ハード」ですし。
 自分は封印ハードの難易度の高さに裸足ですたこらさっさした人間なので、とりあえずノーマルプレイでいってるのですが、機会があれば封印ハードを改めて挑戦したいものですね。
 ともかく、そんな感じで車内を過ごしました。だって寝れやしねぇんですもの。
 結局、自分が寝れたのが、三時半とかですし。んでもって起きたのが五時半。サービスエリアに着いたあたりで起きたというか起こされたというか。
 そこでトイレを済ませ、腹へったなあ、とマクドナルドでポテトだけ頼んでバスに。
 そのまま二時間ほど走行し、北神は寝ようと格闘しつつも勝利(睡眠)を勝ち取れず、バスは東京駅に着きました。

 12日
 東京駅、ひっろーーーーーーっっ!!
 あまりに広すぎてなのか人がまばらですが、人がごったがえして「何コレ? ふざけてるの? 死ぬの?」ってな状態を常に保つ大阪駅よか、なんというかすさまじかったです。
 いやでも、あんな場所と違って綺麗ですわ。
 そんな東京駅を迷走しつつも、切符売り場に到着わけですが、……ってなにれ、ウロボロスもびっくりのスネークイーターっぷりはっ!?
 いや、去年もこっち着てはいるのですが、結局交通機関を利用する機会にあまり恵まれなかったというか18きっぷとか使ってたこともあってか、結構鈍感だった模様……ですが、なんというかコレ、なんというかソノ、あまりに、無駄に、入り組みすぎのような。
 移動のスムーズ化を図ろうとしてるのか、むしろコレによって人を惑わそうと迷わせようとしてるのかわからないあたり、色々と問題あるような気がしなくも無く。
 ともあれ、今の時代って便利ですよね。yahooで駅名さえ入れれば、最短・最安なルートを教えてくれるわけで。
 あとは何番ホームに乗ればいいかを駅員さんに訊けばいいだけというのは、純粋に素晴らしい。
 駅員さん、なんというかすげーそっけないのですが。そんなに応えるのが嫌ですかってな対応なのですが。お前の商売は何だよ、と訊きたいくらい。
 東京モンは冷たいって訊くけど、それはホンマやったんやあよよよ……なんて、思っちまうくらいには。ともあれそんなこんなで一時間くらいかけて伯母のマンションの最寄り駅に。
 一応、ナビ的手ほどきは受け、事前にyahoo地図を印刷してきたのですが、見つけるのにちょいと時間が掛りました。
 伯母は既に仕事に発っているということで、サマーバケーションを謳歌してるくさい従弟が部屋を空けてもらえるのこと。
 ちょっと道に迷ったというか、戸惑いましたが、なんとか無事マンションへ。
 そして久々の従弟との再会。たぶん、七年ぶりとかそのくらい。直後、奥からプク(トイプードル)の熱烈な歓迎を受ける。かわゆす。もうね、お前ワン公なんだからもうちょっと警戒とかしろよ吼えろよ、と親戚とは言え初見の人間にそう思わせるくらい、人懐っこく、落ち着きがないというか、ぴょこぴょこよく動く。かわゆす。
 そのわりには、プクを蹴散らす従弟にはがうがう吼えてましたが。かわゆす。

 しかし会話が……会話が……
 とりあえずシャワーを借りる。
 その後、とりあえず仮眠させてもらうことに。
 起きると、だいたい十一時。そしてもう一度仮眠。次に起きたのが二時前後。
 当然ながら空腹を覚える。机の上にはカップメン。勝手に食べても、別に何とも言わないというか、むしろ食えという伝え忘れのアレだと思うのですが、北神さんもさすがにそういう無遠慮さは持ち合わせておらず、静まり返った従兄弟に自室に声をかけてマンションを出る。
 駅から来た道を戻りつつ、本屋に寄って「俺の妹がこんなに可愛いわけがない!」が売り切れていることを確認しつつ、どこか食える場所ないかなー、と探す。
 結局、来る途中の目印にとチェックしておいたモスに入る。
 モスは実に久し振り……なのですが、とりあえあず携帯からネットをチェックしてみると、案の定、モスにもケータークーポンがあって、登録してから注文。
 セットが500円で頼めるあたり、間違いなくマクドの存在価値はなくなったと思います。近所にモスできねえかなあ……五年くらい前は、千鳥橋と西九条の間に一軒あったんですが……
 あっちは、高くて、とにかく安い素材で、美味しくない。
 でも、マクドで評価できるのは朝マックハッシュドポテトとコカコーラ。あとポテトもまあまあ。
 まあ、店内で優雅に待ちつつ、虐殺器官を読んでました。
 で、コンビニでジャンプを立ち読みしつつ(バクマンのヒロインがかなりヒットしますた)、マンションに帰り……

 従兄弟、爆睡のため、部屋に入れず。orz

 しかたがないので、近場の通りを歩いて、ゲーセンとか探してみるのこと。ない。
 反対方向に歩いて行くと、看板に、
『レストラン、アミューズメント、映画』
 の文字が。この先、1・8kmとある。1・8kmだったら、歩いて10分とかだよなあ……と歩く。
 歩く。歩く。歩く。
 ……着かない。おかしい。もう練馬区に入ってるぞ?(ちなみに従兄弟の住居は西東京市です)
 さすがにおかしいというか、正直これ以上さきに進んで、そして戻ってくる時にまた歩くのにどうしようもない何かを感じたので、引き返すことに。
 来た道を、また二十分だかそこら歩いて、マンションに到着。
 チャイムを鳴らすと……従兄、起きてました。朝の方ではなく、お兄ちゃんのほうです。歳は、確か自分の一つ上の学年だったかと。早産まれだとかで、年齢でいうと同じなんですが。
 そんなわけで、従兄がなぜか所望していた「たこ焼き煎餅」(あの、“たこせん”じゃありません、たこ焼き味のせんべいなのです)のお土産を渡し、布団でごろごろFEの闘技場を改めてしこしこしていました。シーダがいい感じに育ってほくほく。シーダかわいいよシーダ。ヒロインくさいくせに超地味だけど可愛いよシーダ
 そうこうしていると、叔母が帰宅。
 たばこをスパスパやりつつごはん作っていただきました。
 そういや、モクやってたなあ……とかちょくちょく思い出す北神さん。
 そうこうしている内に叔父も帰宅。ビール飲むか? というお誘いを丁重にお断りしつつ、緑茶をちびちび飲むのこと。
 出てきたメニューは煮込みハンバーグとサラダとか。
 もう、めちゃくちゃ美味かったです。
 その後、オリンピックみつつ語りつつ、近況やウチのこと質問されつつ、ゆるゆる時間を過ごして床に就きました。
 ……ああ、一つ忘れてました。
 従兄が、オタの道を行ってまいた。なんというか、血なのかなあ……と思ったり。
 親父は日曜朝の特撮やアニメに、土曜のメジャー。弟は俺の影響というか、昔から六時代のアニメを見て育ちましたから、まあほとんど流れといいますか、母なども弟が録画したアニメを日曜日の昼に観る、というのが半ば習慣と化しています。
 四年くらい前に母の田舎である鹿児島に帰って、親戚の家に行ったときも、そのころ既に大学生だったかで下宿していた従兄弟?ハトコ?――の蔵書として、「され竜」とかなラノベがいくつかありましたし……なんというか、もはや業クラスと諦めました。
 あと、床に就く途中に部活の面子からメールが。
 19日からの合宿の詳細に関するもので、電話番号を教えて電話でメモメモ。
 そんな、旅中で一番ほのぼのできた一日でした。

 13日
 七時とかに起床。でも眠い。眠すぎる。やはり、バスでの過酷な睡眠が祟ってか、やたらと眠い。
 ので、プクに邪魔されつつも、二度寝。すばらすい。
 そんなこんなで11時前後に起床。
 ラムさんに連絡を入れて、昼食。
 メニューは、昨日の煮込みハンバーグの汁で作られたスープとサラダ。
 スープだけでも美味すぎる件。貪り食って、談笑を少ししつつ、灼眼のシャナが本棚にあった従兄に「ひょっとしたら楽しめるやもー」ということで、自身が執筆に加わった小説の載っている部誌をプレゼント。
その後、マンションを後にしました。

 そいから一時間ほど電車に揺られ、ラムさんのマンションの最寄駅へ。
 途中、本当は家から持っていきたかったけど、アレだったので持っていけなかった濁り梅酒を五反田のスーパーで購入(酒屋には置いてませんでした)。
 ラムさんに連絡入れて、駅近くのマクドナルドで待ちぼうけてると、歩きたばこした兄ちゃんが接近。あれ、ラムさんのマンションってこっちのほうだったかしらー? とか思いつつ、挨拶なんぞかわし追従。
 部屋に入って、お土産として濁り梅酒と、従兄用にみつけたたこ焼き煎餅を余分に買った分を付けてプレゼント。
 んでもって、MGS4をプレイさせていただきました。
 ACT2が始まろうというころ、shanaさんからメールが。
『今から一時間以内に横浜に来るなら家系ラーメン奢るよ』
 とかなんとか。
 せっかくのお誘いなので、ラムさんと一緒に四十分くらいかけて横浜へ。
 初・横浜です。横浜駅もすさまじく広いなあ……ほとんど大阪駅や地下鉄なんば駅と変わんねえ……駅前の町並みなんて、心斎橋か梅田かってな具合に、正直びっくり。
 そんなこんなでヨドバシ近くのダイヤモンド付近に待ち合わせ。
 二人でひょこひょこ歩いていると、shanaさんから声をかけられる。
 が、ラムさん気付かずにスルー。あたりをキョロキョロ探すラムさんをよそめに北神らニヤニヤ。
 ……そんなほんのり心温まるハートフルストーリーなどありつつ、港のヨーコ横浜横須賀です(もうなにがなんだか
 吉村屋さんだそうです。本家だそうです。結構並んでました。
 どれくらいかっていうと、三日目のとらのあななんば店同人誌フロアくらいです。
 何が無難かわからなかったので、チャーシューをお願いしました。たまごを付けていただきました。
 で、普通麺、濃い味、油少な目でオーダー。
 来るのこと。
 うおおおおおおおお野菜が多いっ! こういう心意気、好きよ。
 味の方も大変おいしゅうございました。御馳走さまです。
 次いでメロンブックスへ。あまり荷物が増えても帰る時に大変なので、大阪に帰った時に買うものをいくつか選定するに留め、さらに上の同人誌フロアでは早売りしている新刊をいくつかチェック。おもにサークル名とかを。
 その後にカフェでまたぞろオレンジジュースなどご馳走になりつつ、先日shanaさんが購入したっぽいEeePCなぞお披露目してもらいました。
 おお、小さい。凄い。欲しいなあ……
 とりあえず、九月は箱○を。
 十月はデジカメや一太郎ATOKなどを。
 十一月は印刷費などを。
 十二月は冬を。
 ……と、使う予定のお金があらかた決まっているので、書類不備やら抽選やらに漏れた場合は、十一月の分に回そうかなあ、とか。
 まあ、十月の分はデジカメと一太郎と合わせて、たぶん三、四万くらいなので……うーん、足りるかしら……?
 七、八月分の給料は、途中から入った&夏と合宿のために途中で休みを入れたことが起因して、5、6万でしたが、フルで予定通りに入ったらもう、一、二万くらいは入るしなあ……それを考えれば、どうにか今年中にはノートパソコンが買えるかも……とか。
 なんにせよ、学校でテキストを打てる媒体が欲しいものです。
 閑話休題
 shanaさんが起動している中、eモバイルでネットに繋ぐとしおさんがいたのでメッセするshanaさん。そしてそれに携帯で追従する北神。ラムさんは蚊帳の外。いや、画面みてますが。
 会話の内容は、テキトー。あと、翌日の前日設営についてとか。
 そんなこんながありつつ、閉店時間をブッチするという迷惑極まりない居座り客・北神ら。shanaさんと数日後の再会を約束しつつ、横浜駅を後にしました。
 ……で、帰宅後にMGS4再開。
 ラムさんは途中で就寝。北神はテレビにイヤホンを挿してプレイ続行。
 ACT2を終えるというキリのいいところまで行って、北神も床に就きました。

14日
 ラム家の起床は早かった……!
 六時起きとはまた早起きだなあ……と思いつつ、眠気眼をこすりつつ、与えられた餌をもくもく食べる北神。
 MGS4の経過を語りつつ、起動。夏木マリの名演に感動しつつ、物語の核が明かされつつある緊張に身を委ねる。
 レイヴンをスタミナキルしたあたりで外出の準備をしつつ、ラム家を後に。
 久々の国際展示場。ポスターなどがあしらわれ、前日なれどコミケ一色に染まりきった駅を悠々と進み、しおさんと電話で連絡を取りつつビッグサイトに入場。
 スタッフさんに設営マニュアルを戴き、既に始まっている説明を聴く……が、喧騒と笑い声で聴き取れない罠。
 そうこうしている間に、ラムさんが一言。
「お、しおさん発見」

( ゚д゚ )

 この人SUGEEEEEEEEEEEEE!!
 まずアレですよ、顔を覚えてるってことが凄いと思うのです。遠目で分かるっていうのもまた異常だと思うのです。
 いやだって、限られた期間でしか逢えないような人を、かつ二百は越えようと言う軍勢の中で目標の人間を探すってあーた、そりゃ特技ではないでしょうか。
 説明が終わり、しおさんと合流。軍手を買い忘れた北神はスタッフの許へ寄って軍手を頂戴し、再びラムさん、しおさんと東123ホールへ。
 途中、しおさんのジーパンがくぱぁしてるのを見て……そう、足の部分のみならず、ケツの部分が。『はいている』部分が。もうくっきりと。
 ……最近の若者のファッションは分からないなあ……
 北神よっか干支まわり歳の離れた人生の先達にそんなことを思いつつ、荷物置き場に。
 そこで設営時限定と思しきみなみけだったかなポスターが。
 当然の流れと言っていいほど自然なまでに撮影会と化す荷物置き場。そこでスタッフ、
「撮影は後にしてくださーい。荷物を置く人の邪魔になりまーす」
 記念とばかりに撮っていた北神も恥を覚え、苦笑しつつ中へ。
 ……と、荷物置き場の直ぐ隣に停めてあった、スタッフか何かの車――のフロントガラスの車内側に、武内御大が描いた森林保護募金イラストが……!
 既に人だかりが出来ており、撮影会状態。北神もついさっきの出来事など忘れたかのように携帯のデジカメモードで撮る。ラムさんに教えたら調子に乗って五枚以上撮ってました。
 まあ、その場所は荷物置き場とは厳密には違うので、荷物を置く人の迷惑になるかといわれれば、ほとんどノーではあるのですが。
 自分は、国際展示場の東123といえば、去年の夏に見た人と机のカオスしかみたことのない人間だったわけですが、設営に当たって、こう何もないものをみると、実に壮観ですな。
 そんなわけでしおさんと一緒にただただだだっぴろい空間をパシャリ。
 直後、ラジオ体操第一が始まる。音楽も掛け声もない、無言のラジオ体操。
 そして目の前のしおさんが惜しげもなく晒す、トランクス。
 ラジオ体操に合わせて小刻みに揺れる、トランクス。

 ………………

 ラジオ体操終了。シャッター前に集まり、トラック来場。
ウィィィン……
 とハッチが開けられ、机とご対面。何か感動。そして湧き上がる拍手。一体感。どこか感動。パシャリ。スタッフが「何で拍手なんだよw」とか。全く持って同感ではありつつ、やっぱり拍手。
 そして設営。列を成して、ひたすら運ぶ/所定の場所に着く/展開/設置/調整/帰還。
 くりかえしくりかえし、位置的にはSあたりから初めて、Wあたりまで行ったのに、なぜか机を取りにいくところは、一番最初に机を渡された、S付近。
 多分、使命感のようなもの。ここを、俺たちが一番最初に汚した。だから、最後まで面倒を見るんだ的。
 そいつが終わって、次の場所に行く前に、ちょいと水分補給と洒落込み東1へ。
 簡単に休憩し、向こうを見るといい感じに机運びが終わっていたくさいので、東1の方で始まっていたイス運びに参戦。
 並んでいる途中、しおさんから電話がきていたのに気付く。かけなおすが、応答なし。まあ、そこまで切羽も詰まっていないだろうし、(東3付近から)いなくなった北神の塩梅でも聞こうとしたのではあるまいか、優しい人だとか思いつつ、作業に没頭。
 イス運びも順当に終わり、もはや東123全体の作業もほとんど終わりといった頃合に再びしおさんから電話が。
「なにか?」
「ちょwww設営やってたらビリってジーパンが破けた件についてwww恥ずかしwwww」
「え、最初から破けてましたよ? わざとじゃなかったんですか?w」
「お前知ってたのかよ!!!w 言えよ!!wwww」

 サーセン。いやだって、あそこまで堂々としてたし……
 そんなこんなで東1の荷物置き場あたりで合流。ケツを抑えながら歩くしおさん。
 ……いや、そうやってるほうが目立ちますよ? 誰も貴方のことなんて見てませんから。
「いや、わかってるけど……」
 しおさんかわゆす。ぷぎゃー。
 東123が終わってるっつーことで、二人して456に行く。途中、自販機にてコミケ限定の「コミックウォーター」が売り切れている惨状にアップ早いなあとか思ったり。
 で、456。
 ケツが大変なことになった(と気付いた)しおさんが動きたくないと駄々をこねたので、ほとんど終わりそうな作業を二人してぼーっと眺めながら駄弁る。
 あ、もうすぐイス、終わりそうですね。
 無駄かもしれないけど、最後くらい並んで運ぶか。
 そうですね。

 そんなこんなで二人並ぶ。イス、配られた。
 運んで、並べて、以下略、晒してやんよ! と零崎某の如くイスを机の上に置き、戻る。その過程で、やおらしおさんが、
「あー、ちょっと違う感じだけど姉妹(スール)ってこんな感じなんだろうなあ……とか思った」
「はあ。誰と、誰な感じでしょう?」
 何を言ってるんだこの人は。脳がお湧きになられたのか。いや、既に湧いてる気がしなくもなく。でも律儀に放たれた会話のボールをきちんと返す北神さん。
「んー、祐巳さんと祥子さ……あー、違うな。聖さま志摩子さんが近いかも」
 ダメだこの人。
「あー、それは、北神が妹(志摩子)さん?」
「そうなるね」
「なるほど、北神が志摩子さんとは、まさにピッタリですね!!!」
 殴られた。
 それはちょっとひどいと思います。
 で、最後のイス設置が終わり、ラムさんと合流し、ぐだぐだ駄弁りつつ、コスプレ広場を目指す。
 コスプレ広場では、タイルが「いつでも卵どうぞwww暖めておきましたからwwwウッスwww」と言わんばかりのフライパン状態。棟梁を待ちつつ司会の人がトークを繰り広げていました。
 しばらくお所と年齢の話題から、アッーでガチムチでハッテン場な内容まで網羅しつつ(いや、マジで)棟梁登場。あと、毎回じゃんけんに負けることで有名らしい、一サークルさんが紹介されたりとか。
 で、さっそくじゃんけん大会。
 最初は、上記の武内御大が描いた、どこにも貼られていないまっさらなポスター、三枚。あいこまでおkだったのですが、早々に負ける北神らご一行。
 そして次に「青封筒」。その場に居合わせたサークルさん曰く、前回番号がなくとも大丈夫、とのことだったので、前回番号を書いて応募した結果――個人情報的観点から番号なしのは弾かれちゃうよん、とのことで、早々に「青封筒」の夢、破れる。
 ちなみに青封筒とは、書類不備さえなければほぼ確実に次期コミケに当選できるチート申込書なんだとか。ほとんどコレ目当てでここに来たなんてのは内緒である。
 まあ、結局不戦敗に終わったわけですが。
 ここで、上記にでたじゃんけんに負けることで有名なサークルさんが呼ばれ――見事にじゃんけんに負けてました。場内、大喝采。北神も拍手。主催側も大喜び。なんという一体感か。ある意味イジメだなあ、とか思いつつ、本人ももはや楽しんでる節すらあるような。
 んでもって、一般設置組みの大本命とでも言うべき、ヒンズースクワット大会スタート。
 ようするにサークルチケット争奪、真・じゃんけん大会ですよ。
 いや、棟梁の手腕が上手い。考える暇すら与えずに次々と手を繰り出す。さすが慣れてるなあ、とか思いつつ。
 しかし、結構チケットって用意してるものなのかしらね……数百人はいたはずなのですが、間違いなく五十枚以上のチケットをこの場で掃いてるのですが。いや、百枚以上だよなあ……
 まあ、そんなこんながありつつ、アキバにいくしおさんと別れ、ラムさんとマンションへ。
 シャワーなんぞ浴びつつ、リキッドの「コレがガンズオブザパトリオットだ!!」のムービーに爆笑。
 しばらく無心にプレイ。
 そして時は流れ――
 時刻は九時半過ぎ。ウルフと必死でスナイプ合戦しながら、
「ラムさん」
「――はい、なんでしょう?」
「くうくうおなかがすきました」
「……はい」

 なんと図々しい人間でしょう。
 いやでもです、北神らが最後に摂ったご飯は、確か朝の七時とかそのあたりでして。
 設営作業やらなんやらを含め、十二時間以上も腹にモノを詰め込んでいないという事態に、肉体面よか精神面にくるものがですねゴニョゴニョ……
 そんな北神にラムさんが与えてくだすった餌は、照り焼き丼でした。
 この時点でようやっと最終章くさいACT5のブリーフィングを終え、肩と首の疲労が頂点に達していたのでプレイを中断し、
「なんかDVDが観たいです」
 とホザく北神。
「ではビバップを……」
 とここぞとばかりに布教するラムさん。
「いや、一話とかで終わる、比較的短いヤツを……どうぞ、よしなに、よしなに……!」
 と必死に説得する北神。
 ……で、かねてから観てみたかった「フルメタルジャケット」を鑑賞。
 アレです、ハートマン先任軍曹がF言葉を連発しながらブートキャンプでウジ虫どもに激を入れるヤツです。ほほえみデブという単語に、「吸血大殲」で出てきた用語の元ネタはコレだったのか……! と感動したり。
 ところで話しかわって後日――つまり、今ですが――、吸血大殲の用語集の「ほほえみデブ」が載ってる項目を探す途中に「ステアーAUG」という項目がパラリと見えたのですが、「AUG」の部分を「エーユージー」と読まずに、実に素直に「アーウーゲー」と読んでいた自分は、ほんの少しだけ調教されつつあるのやもしれん……とか思ったり。
 閑話休題
 そのフルメタルジャケットは……あれですね、ほほえみデブとハートマン軍曹が出なくなってから、ほとんどどうでも良くなった感がひしひしと。あとジョーカーは生き残って帰っちゃだめだろ。全員死のうぜここは……と思いつつ、この映画は一体どういった情勢で出来たのだろう……とか思ったり。
 なんというか、現地の人間にコレをみせて洗脳して軍隊とかに入れさせたりとかな政治的思惑ありきで作ったのかなあ……? とか、一瞬おもっちまうような出来でした。いやあ、観れて良かった。

 で、時刻は日を跨いで零時とかそんなん。
 自分は、明日はもう一人の叔母が、先日お世話になった方の叔母のところにくる、とのことで、顔見せろ、寿司食いに行こうとか言われたので、まあ世話になった手前といいますか、親戚にツラくらいみせなきゃなあ……ということで、一日目は不参加。
 というか、腐女子中心だったし、見送るつもりでしたから、まあいいか、とか。
 で。ラムさんが嬉々としながらビバップの一話を流し、二話を流し、そして寝るのこと。
 自分は、朝まで起きて、ラムさんを起こす役をつかまつる。
 ラムさんのノーパソを借りて、サークルチェックやら、この日記の冒頭数枚を書きつつ、夜を明かしました。


 ――これにて、【前夜祭編】を終了とさせて頂きたく、ここまでの総文字数、一万文字オーバー……!
 アホです。ここにアホがおります。下手すると、北神の普段書くSSよか枚数多いです。真性のアホが、ここに爆誕しました。

 あ”あ”、づがれ”だぁ”……

 次は【本祭編】とかそんなんで三日目までの北神の軌跡を書きます。――といっても、【前夜祭編】以上の長さになることは、ありえませんが。
 というか、【後夜祭編】と合わせても【前夜祭編】以上の長さにはならないんじゃないかしら……とか思いつつ。